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空の境界 第六章 「忘却録音」 感想

テアトル梅田での公開が明日15日なので、それに間に合うように感想を書こうと思ってたんですけど、実は東京ではもうすでに公開されて一週間という話だそうです。あらら、時勢に乗り遅れてるぞ。

そんなわけで六章「忘却録音」の感想です。七章ではないのでご注意下さい。

うん、セリフのニュアンスにひっかるものを感じるのですが、それでも『空の境界』としては随分とシンプルで直接的だったように思います。通算3回観たんですが毎回の印象は同じで、観るたびに違うことを考えさせられたりはしなかったです。毎回の視聴で初回で感じたものが深まっていきました。

そもそも出だしにある鮮花のモノローグが『空の境界』としては異色だったし、バン、バン、バーン! とドアを開け放つなりこたつで和んでいる幹也と式を見てショックを受ける鮮花の姿なんかラブコメそのもの。

式も実はすごい「女の子」なんだけど、それとは違った「ザ・女の子」たる鮮花の活躍する「忘却録音」がシリーズの中で異色を放つのは当然かもしれません。鮮花はまさしく花。華と言っても良いかもしれません。『空の境界』にとってのアクセントでしょうね。

しかしまあ、ただのラブコメなんかするはずもなく、当然そこに奈須臭の要素が盛り込んできてましたね。

まずは「記録」。記憶も忘却も捏造も、全部ひっくるめての「記録」です。兄のことを本当に想っているものの、兄を好きになった決定的な瞬間の記憶のない鮮花。黄路も同じような状態で、復讐の衝動こそあったもののもはや本来の意思を失い、事後的に理由を後付けして自らの安定化を図っていました。

人間は忘却する生き物だから何か特別な感情の出所も忘れてしまうことが多いものです。初心を忘れて自分の行動を義務化してしまったり、いつの間にか惰性で動いていたり、あるいはしなければならないという強迫観念に囚われていたり。

鮮花が素敵なのは、兄を好きになった瞬間を忘れてしまったにもかかわらず、妄信的に兄を慕ったり、兄を好きになる理由を求めたりしなかった所。感情の源泉を求めていないわけではないんですが、それでも別に源泉をでっち上げることをしなかったのが魅力的。

忘れてしまっても幹也を好きになった瞬間というのは確かに自分に記録されているもの。だから、それを見失ってしまったとは言っても、何か別の記録で上書きして良いはずはないでしょう。

ま、黄路はそれをしまくっちゃってたわけです。でも、これが普通の人間なんですよね。欲望って言うのはそういう場所にまで現れるものです。だって、自分を突き動かしてきた目印が霞み始めるんですよ。もう後には戻れない段階へ来て迷子になるんです。それなら別の目印を探し出して少しでも不安を解消したくなるのは当たり前。黄路に関しては人の命なんて大層な物がのしかかってしまっていたので、その感情はより大きかったと思います。

「記録」と共通する部分もあるんですけど、他に印象的だったのが「目をそらす」という動作。今放送しているテレビアニメ『CANAAN』でも同じような話をしていますが、人には直視しないほうが都合の良い物が沢山あります。

黄路にとっては正しく認識しないほうが楽なことが沢山あって、それから目を逸らしたいという願望があったわけです。まぁこれも仕方ないと言えば仕方ない。見たくないもの触れたくないもなんて絶対にあるわけだけど、それでも「あれも見ない、これも見ない」で自分のでっち上げたランドマークのみを頼りに歩いていたら、そりゃ迷子になりますよ。

真実を正しく認識するのは勇気もいるし難しいことだけど、でも時としてそれが必要になるときもある。厳しいけどそういうこと。あー、うん、耳が痛い。

そんなこんなで、すごく人道的というか倫理的というか、やっぱり『空の境界』らしくない感はありますね。それにしても最後の瀬尾に全部持っていかれました。個人的に井口声は超弱点なんだって、と中の人ネタで〆

いやいやいや、鮮花の方がかわいいよ。礼拝堂の椅子の背もたれの上を走り抜ける所とか大好きなシーンです。最後にかかと落としでとどめを差したのもかわいい。やっぱり魔術もできるけど、魔術ばっかりじゃないのが良いのかも。ま、女の子ですから。

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