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空の境界 第七章 「殺人考察(後)」 感想

全章それなりの回数観てるから大丈夫だろうと思ったけど、やっぱり軽く観直してから行くべきだったと後悔。細かい所の式の感情が追いきれない所も多かったです。

何はともあれ最終章。思えば『空の境界』の感想を劇場の段階で書くのは前ブログから考えても初めてですね。

一言で言うなら殺人行為と恋愛感情を並行したテーマとし、式と幹也の距離感を大切にしながら二人の関係を描いた作品かな。

「殺人」は相手に対する感情(愛情か憎しみか)が自分の容量を超えたときにとる行動。すなわち自分の中で感情を処理しきれない、オーバーフローしてしまったときにその感情の源を消してしまおうとする行為が「殺人」。

4年前に式が幹也を殺そうとしたのは「殺人」。そのくらいの感情をともなっているからこそ「殺人」は何回でもできるわけではなく、自分もそれ相応のものを失ってしまう。それを喩えたのが「殺人は自分も殺す」という言葉。

「殺人」は殺した相手のことを一生背負うことになるっていう言葉があったけど、それって恋愛と同じじゃないかな。幹也を見ていると、恋愛っていうのは相手を一生背負っていく覚悟だと思ったんですよね。

白純里緒。荒耶が用意しておきながら使うことのないまま死んでしまい残された手駒。正直、大暴走ですよ。

名前が面白い。両儀が太極図における異性(白の中の黒点、黒の中の白点)を表すってのは「矛盾螺旋」あたりで橙子が言っていたことだけど、それならば白純って名前はやっぱり両儀とは全く異なった存在なんですよね。でも「白」であり「純」であることは両儀との対比以上の意味を持っていそうかな。

式を好きになってしまいほぼ異常者と思えるようなストーキングと殺戮を繰り返していた白純も、その感情の源は単に同類である式を求めるというそりゃもう真っ白けなものです。まぁ表現の仕方が良くねえわな。

起源に目覚めてしまったことを言い訳に殺戮を繰り返すのは六章「忘却録音」で表現されていたものに通じるんだけど、それはそれとして彼の行動について少し考えてみました。

恋愛と関連付けるなら彼のは恋愛ではないと言えるでしょう。式と幹也がやってるのが恋愛。確かにこの上なく式に焦がれているし、この上なく式を求めているんだけど、彼は式に自分の近くに来て欲しかっただけであって、式を背負う覚悟なんてものは一切ない。彼は「殺人」を犯せないのと同様に、恋愛をすることもできないんじゃないかな。

対する幹也はと言うと、彼も「殺人」なんてできないしむしろ式に「殺人」をするなと言う位だけど、それでも式がしてしまった「殺人」を一緒に背負う覚悟はある。

こうやって書くと幹也がいかに男前かという気がしてきたぞ。

そういうわけで白純は抜きにして式と幹也の距離感について書きます。なんかもうすっかり恋人みたいな関係になって一緒にコーヒーを飲んだりご飯食べに行ったり、なんだかしおらしいくらいの式。映画始まった瞬間に「一体何なんだこの式は」って思ったほどですよ。

でもま、一緒のベッドで寝るとは言っても背中を合わせて眠るだけ。さすがに式も不満そう。とか思ったんですけど、そうじゃないんですよね。式は幹也が仕事の時以外ずっと一緒にいてくれるのが、殺人鬼事件の捜査の一環だと勘付いていたんじゃないかな。

それを逆に利用して「一緒に寝よう」なる誘いをしてみたものの、やっぱり一緒に眠るだけ。期待はずれの感情と、幹也の心の内が見えてしまう空しさの混じったシーン。

ここで追いきれなかったのが、じゃあ式は「幹也は自分を疑っている」と思ったのか、それとも「幹也は自分を心配してくれている」と思ったのか。幹也がずっと一緒にいるのはアリバイのためってことでしょ。ということは式が幹也の中で容疑者の一人として数えられてるのは間違いない。その上で「疑っている」のか「心配している」のか。

感覚としては「疑っている」ほうかな。うん、根拠はないです。

そんな感じなんだけど、もうひとつすごく面白いシーンがあって、それはお互いの身を案じた式と幹也がそれぞれ相手の家の電話で話すあの場面。物語構成の演出としてかなり気の利いた演出だと思います。

で、白純と式との勝負があって、幹也が命を張って、式も「殺人」という行為を通して命をかけて、最終的に「背負う」という形で見事ゴールイン。式は自分の中で幹也を処理しきったということでしょうね。

もう一度この七章のまとめを書いてみますが、殺人行為と恋愛感情を並行したテーマとし、式と幹也の距離感を大切にしながら二人の関係を描いた作品なんですよね。相変わらずのグロ・グロ・グロで結構ショッキングな絵もありましたが、根幹以外全て切り落とすと残るのは式と幹也の恋愛ってこと。

あくまでこれは式と幹也の恋愛物語。完結してそれを強く感じました。

残念なのが結局『空の境界』の意味が分からなかったこと。各章のタイトルは分かり易いのに、『空の境界』の意味はほぼ分からない。イメージもできない。もうちょっと考えてみるつもりにはしてますけど……

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空の境界 第七章 殺人考察(後) from HISASHI'S ver1.34 2009-09-07

ついに完結―――― 空の境界〈下〉 (講談社文庫)(2008/01/16)奈須 きのこ商品詳細を見る空の境界 第七章 殺人考察(後)

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