アニメの目

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2009夏期
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化物語 「するがモンキー」

この「するがモンキー」は結構好きだったりする。いや、前ふたつも好きなんだけど、それ以上に良かった。なんて言うか、話として成立していた感じです。

勉強を教えてもらうためにひたぎ宅に移動中の阿良々木は真宵に会って、毎度の調子で喋りながら一緒に歩きます。出るところが出るだの例のごとくいやらしい会話をしつつも、あの二人はあの会話が楽しくて仕方ない様子。

その理由を簡単に言うとお互いに気が楽だから。無理に自分の気持ちを出さなくて良い、無理に自分の気持ちを抑えなくて良い、二人がそういう関係だから何気なく会話ができる。「噛みまみた」の予定調和のボケツッコミは二人の気楽さ加減の表れでしょうね。

踏み切りカーンカーンのあの間が純粋に会話を楽しむ友達とのベストな距離感。

でもひたぎと阿良々木の会話ではそうは行かない。ひたぎには阿良々木に言いたいこと、阿良々木に言って欲しいことが山ほどあって、そのせいで会話がどこか妙なテンポになってしまうわけです。まー、勉強の事とか進路の事とか色々ね。好きだよっていう主張も大切だし。

つまりひたぎは自分の奥底に何とかして伝えたい部分を持っていて、それに一生懸命になってしまうからどうにも会話が不思議なことになってしまうということ。

さて、おかしな会話をしていたのがもう一人、神原駿河。彼女は登場シーンから元気いっぱいの阿良々木褒めまくりで、やっぱり会話が会話として成立していませんでした。

ひたぎはツンデレ。棘のある言葉を投げつけまくる女の子ですが、駿河は正反対。阿良々木のあらゆる部分を肯定して「さすがだ!」と褒めちぎる。

初登場のあの一連の会話で思ったのは単純に「あ、こいつはひたぎの対比か」っていうことでした。

さて、ツンデレの反対。要するに表面に現れる言動は実に好意的であるものの、心の底では嫌悪している、そういうことですよね。

ひたぎは自分の内に確かにある好意を何とか阿良々木に届けようとして、駿河は自分の内から溢れ出しそうな敵意を何とか阿良々木に悟られまいと隠す。そういう部分の対比です。

さて、全然大したこと書いてないのに文字数ばかりがかさんでしまってます。

ま、要するに駿河は倒錯しているということ。大嫌いなのに友好的に振舞う。諦められないのに諦めると言う。でもこれって当たり前のことですよね。どれだけ嫌いな人であろうとも、顔を合わせるたびに「お前が大嫌いだ」と言う人も普通いないだろうし、むしろ嫌いな人であればあるほど表面上は穏やかに付き合いたいと願うものです。

阿良々木を殺したいと願う自分(=レイニー・デビル)と、それを自制する自分が神原駿河という器に共存する状態。でも、やっぱりこの状態ってそこら辺にありふれているんですよね。自分の中に複数の自分を飼うなんてことは、きっと誰でもやってること。

僕がこの「するがモンキー」を好きな理由は、その誰でもやってることを追究しているからなんですよ。「憎む」と「友好的に接する」は両立する。「百合」と「BL」は両立する。「抱きしめたい」と「抱かれたい」も両立する。それは事実です。

でもそれを許さずに追究しているのが面白い。「するがモンキー」は「○○であり、××でもある」というのを認めずに、「○○」か「××」かという決断を求めている話。

戦場ヶ原先輩を諦めて自分の左腕を切り落とすのか。それとも阿良々木先輩をぶち殺して望みを達成させるのか。そういう二択で迫っているのがすごい面白いな、と思いました。

さて、結末。一瞬「それで良いの?」と思いました。ひたぎが現れて悪魔に向かって願い事の成就は不可能であることを示す。確かに悪魔を退散させるという意味ではこの上ない策かもしれないけど、根本的解決になっていないような気がします。

すなわち、状況は駿河が悪魔の手に願う前と何も変わっていないように見えるということ。悪魔がいるかいないかの違いだけで、駿河の中には阿良々木への嫉妬が根強く残っているんじゃないかということ。

でも考えてみると、追い込まれた状況とは言え必死に走る練習をして自分の力で足を速くすることのできる子なんですよね。つまり自分の中の悪魔に対抗できるだけの心を持っているということです。

今回はさすがに悪魔側に分があって、阿良々木やひたぎの外的要因なしに悪魔を退けることはできなかったけど、結果として悪魔が退いたんだから、駿河の中では悪魔が負けたんですよね。言い方を変えよう。今回の件で「悪魔の駿河」に勝ったのは阿良々木でもひたぎでもなく「悪魔以外の駿河」だったっていうことです。

それならば嫉妬に狂った駿河は存在しなくなったと考えても良いんじゃないかな。

最後に駿河が見せたぺロちゃんスマイル。確実に真宵を連想させる表情だったんだけど、それってつまり駿河が阿良々木に見せたくないものがなくなったってことじゃないのかな。無理して隠そうとするから会話がうまくいかないんだとしたら、あの笑顔が示すところは隠すものがなくなった(つまり本心で話し合えるようになった)ということじゃないでしょうかね。

毎度恒例となったお遊び神原駿河バージョン。
するがモンキー

ひたぎの画像とセットでご覧ください。やっぱりこの話はひたぎが捨てたものを拾い直す話でもあるわけで、常に物語の中心にはひたぎがいたからこういう事をやってみました。

まあ上でグダグダと語ったことを画像に詰め込んでみたらこんなのになりましたということです。「倒錯」とか色々キーワードもあったしさ。

そう言えばOPの最後、跳んで来た駿河をひたぎがハサミで一刀両断にして終わるんですけど、僕にはあれが「ひたぎが駿河を捕まえている」ようにしか見えないです。蟹のハサミは切るよりもものを掴むのに役立つらしいしさ。

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