アニメの目

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2009夏期
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青い花 第10話 「幸福の王子」

やっぱり人間関係が面白い。今回は特に杉本先輩の内面に焦点を当てつつ、毎度のごとく「青さ」を表現していたけど、ここらでそれぞれの「状況」をまとめます。

えっと、長いです。よろしければ二日に分けて読むとか何とか……

ふみ → あきら

従姉の裏切りから始まった『青い花』だけど、そのとき傷心のふみを救ったのはあきら。先輩にふられて落ち込んで真っ暗になったところに光を当ててくれたのもあきら。

あきらのそばは本当に居心地が良いんだと思う。以前、「太陽みたいな子」と表現したけど、本当にその通りじゃないかな。

でもそれだからこそ恐ろしいのが、ふみはあきらにしがみついてるんじゃないかということ。涙を流せばそばに来てくれるから、それでついつい甘えてしまって、ふみの時間が小学校の頃から少しも進んでいないんじゃないかというのが不安です。

ふらふら~っと家を出て、道を歩いているときに虫取り網のこどもたちとすれ違ったのはそういうことだと思います。二度繰り返された失恋のショックで、とにかく明るいほう、暖かいほうを目指して暗闇を歩き続けているんだけど、それは遡行に他ならない。

校舎も古くなれば壊される。いつまでもあきらにすがるつもりなのかと。

ふみ → 杉本先輩

一目惚れでした。見てくれが良いのは確かなんだけど、ふみが惹かれたのはそれだけじゃないはずです。

身も蓋もないことを言ってしまうと、従姉とのことで痛めた心も少し癒え、「そろそろ次の恋をしよう」という気持ち、あるいは「そろそろ傷も癒えているべきだ」という気持ちが先輩への熱の源だったんでしょう。

はじめはそんなだった気持ちがどうしようもなく加速しだしたのは、先輩が抱えている自分と同じ傷に気付いてしまったから。でもこれとほぼ並行して杉本先輩が「自分はふみが好きなのか」と思い始めてしまったから、その温度差で急激な失速。

ふみ自身は「潔く諦めた」と言っているけど、井汲さんと二人で大泣きしてしまったり、必要以上に無意識を意識したりするのは、そんなスッパリキッパリ諦めていないことの証。

従姉の裏切りは、心に傷を残しながらでも乗り越えて次の恋に没頭できたのに、どうして未だに杉本先輩に煩わされているのかというと、やっぱり同じ傷を負っていることを知ってしまっているからだと思います。

結局は同族。だから大好きだし、大嫌いでもある。

杉本先輩 → 各務先生

これもほぼ一目惚れ。「憧れ」の一言かな。それは各務先生への憧れと、姉への憧れが相乗した結果の憧れです。先生に憧れて、そんな先生と付き合っている姉に憧れたのではなく、もともと姉への憧れがあり、そこに現れた恋人にも憧れてしまったっていう形だと思う。四姉妹で長女だけが各務先生になびかなかったのはそういうことかと。

「末っ子なんてそんなもの」とは言いたくないけど、そういうところがあるのは紛れもない事実なわけでありまして、姉のお気に入りのおもちゃをねだってみたくなるのと同じ……、っていうのはいくらなんでも失礼か。

でも、そういういたって単純な動機で好意が芽生えて、それが抑えられなくなっちゃうあたりは「女の子」なのかな。

髪をバッサリ切って、ボーイッシュに振舞って。そういうのが姉に近付きたくて(=先生に近付きたくて)やった行為であるのは間違いないけど、それと同時にそんなふうに弱くて脆くて面倒くさい「女の子」である自分への嫌悪感というのも確かに存在したと思う。

先生ならば自分を「女の子」でないところに連れて行ってくれるかもしれない、という気持ちもあったかもしれないです。

杉本先輩 → ふみ

そうは言っても限度というものはある。いつまでも慕い続けることが、自分をいつまでも「女の子」に止めることになるのではないか、と感じてしまっても無理はないでしょう。

これがふみを好きになった理由。

確かに先輩からふみへの想いの裏には常に各務先生の影がちらついていて、先輩自身もそのことを随分気に病んでいたけど、それでも先輩がふみのことを好きなのは絶対に確実。だって同族なんだもの。まあその一言で何でも済ませて良いとは思っていません。

先輩は好きっていう語に囚われて自分がふみをどれだけ大切に思っているのかということに気づけていない。

今回、江ノ島について来たのは完全にアマテラスです。

杉本先輩って本当にずっと暗闇を歩き続けてきたんだと思います。姉への憧れ、姉の恋人への憧れ、「女の子」への嫌悪、失恋、同じ傷を持つふみとの出会い、恋愛、別れ。この別れた段階の先輩を「暗闇の中で立ち止まっている」「来るものを拒むことしかすることがない」と評したけど、この真っ暗闇で膝を抱える先輩に決定的な出来事が。

それが先生の結婚。どうしようもない結果を与えられ、先生からは相変わらず優しい言葉を掛けられる。その変わらない言葉から逆に決定的な距離感を感じて、呆然とする。

江ノ島について来たのはふみとあきらと一緒に遊びたくて、ちょっと自分も行ってみようかという出来心。本当に何の気なく暗闇から出てみたくなっただけ。

先輩が「こどもっぽい」と言った、騒ぎにつられて岩戸を開けてみたりしたなんちゃってアマテラスと同じです。

ふみはどうもその辺を感じ取っているらしく、先輩に向けて厳しい言葉を投げかけていたけど、それで先輩は自分の振る舞いに気付いて涙を流しました。涙って自分にとって本当に特別な人のためにしか流せないんですよね。だから先輩はふみを本当に大切に思っているはずだ、と。(15行ほど前に戻る)

井汲さん → 杉本先輩

井汲さんって本当に杉本先輩そっくり。杉本先輩そっくりな「女の子」です。先輩にとっての姉、先生がそうであったように、井汲さんにとっての先輩はまさしく「憧れ」の対象。

どうも前回の別荘旅行を観ていると、井汲さんは「おんぶにだっこ」が嫌みたいです。優しい許婚に甘えて「これをして」「次はあれをして」という自分になりたくない、という気持ちみたい。

つまり彼女も「女の子」である自分を変えたいと願っているわけですね。そんな井汲さんにとって、自分と同じ道を自分より少し前を歩いているように見える先輩が憧憬の格好の的だったということだと思います。

と、以上が最終話前の一応のまとめ。これまでの感想を修正して、10話で考えたことを加えたものです。もっとあきらを中心とする人間関係にも焦点を当てたいと思うのですがこれが意外と難しくて。

それにしても「子供」、特に「女の子」というキーワードがこれほど頻繁に登場して、やっぱりその辺が「青」なのかなぁ、とか思ったりしました。

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