アニメの目

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2009夏期
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うみものがたり 第12話 「島の心 人の心」

観ていると出所不明の何かが込み上げてきました。あれは何だったんだろうと考えてはみたものの、満足のいく答えにはたどり着いていません。感情移入という意味ではカタルシスに近いものだとは思うけど、なんでもかんでもその言葉で表現して分かったつもりにもなりたくないし。

闇の心は捨てられた心の一部。本当に大好きな人と一緒にいられるのに、自分に自信がもてないからないことにした好意であったり(夏音)、本当は大切な思い出のはずなのに忘れることで乗り越えた夫のとの思い出であったり(都)。

だから必ずしも邪悪とは限らない。むしろ純粋だからこそ自分にとって重すぎる想いを捨ててしまいたくなるんだと思う。

でもそうやって捨てられた想いはやっぱり悲しいし寂しい。捨てられた闇の心だって光の心と一緒にいたいと望むはず。人が海に向かって自分の心から流し出した想いこそがセドナの正体であり、だからセドナの行動理念は「悲しさ」「寂しさ」なんだと思う。

「光の巫女の戦いにお主は不要」と松本に疎外されたウリンはまさしく闇の心。そんなウリンの心にずっと存在し続けた感情はマリンと一緒にいたいという気持ちだったように、闇の心も本当は光の心と一緒に存在したいと願っているはず。

やっぱり人も捨てられた心も傷付きたくはないもの。だから自分の一部を捨てる。捨てられた心も「寂しい」という感情で自分が傷付かないために自分の感情をどんどん捨てる。それが「空になんかいかなければよかった」「おねえちゃんを好きにならなければよかった」「お姉ちゃんと出会わなければよかった」と自分の大切な思い出を片っ端から否定して捨てることに繋がって、闇の心が連鎖してあらゆる心が消え去るまで捨て続けるしかなくなる。

そうならないためには、光の心が闇の心の存在を赦し、抱きしめてあげること。

「あいしてるっ!」の「あい」は、自分も他人も、自分の闇の心も他人の闇の心も全部抱きしめる心の広さだと思います。

『うみものがたり』は夏音がリングを海に捨て去るところから始まり、マリンたちとなんやかんやあるうちに夏音は次第に自分の気持ちと向き合うようになって、最終的には一度捨てたリングを取り戻し、小島に自分の本当の気持ちを伝えて終了。

「高三少女の一夏の成長物語」的な構造の物語でもあると思います。自分に自信がなくて、ほとんどやけくそみたいに諦めた想いをもう一度自分の心にしまって大切にする物語。

海に帰るマリンを見送る夏音の顔がきれい過ぎてびっくりしたけど、やっぱりこの話が誰の物語かと言えば、きっと夏音の物語だったんだと想います。


全然話は変わるけどやっぱり佐藤順一監督はすごい。このアニメで何を描きたかったのかというのは僕にも充分に伝わっていると思うけど、それを文章にして他人に伝えようとしたら全然意味不明の文章になっちゃうんですよ。

昨日の晩に書きかけて混乱してポシャった第一稿があって、今日の昼間にリベンジしたけど支離滅裂で自分でも何を伝えたいのか分からない無駄に長いだけの文が出来上がってしまって、夜になんとか形にした第三稿がこれです。

感想をこんなに書き直したことはないです。この文章だって自分が書きたいことを書けている気が全然しません。アニメ観て思うところはすごい沢山あるのにどう文章に起こしたら良いのか全然分からないんですよ。

それはたぶん、それほど曖昧で繊細で絶妙なサジ加減の必要なテーマだったからだと思うんだけど、佐藤監督はそれを見事に調理したわけじゃないですか。やっぱりすごいのかなぁと、しみじみ感じ入りました。

終盤になるほどどんどん心に届くアニメになって、幕の引き方まで完璧でした。こういうアニメをちゃんと自分の言葉で表現できるようになりたいものです。

でもまあそんなに簡単に自分の心の中身が分かったら面白くもないだろうし、分からないからこそこういうドラマが生まれるわけだし。

心を光と闇に分けて、人を海と空に分けるのって本当にうまい設定ですよね。

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◎うみものがたりあなたがいてくれたコト第12話「島の心人の心」 from ぺろぺろキャンディー 2009-11-22

マリンちゃんたちは、闇に飲み込まれる。ウリンはセドナにマリンちゃんが死ぬと聞かされるが、涙が出ない。マリンはウリンに抱きつく。そして、お姉ちゃんも闇の心にしてあげるからねといとマリンは拒否。ウリンをスキだという気持ちがなくなるから。ウリンがマリンをどこ...

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