アニメの目

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コミック感想
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作:岩井恭平 / 画:刻夜セイゴ 『Oz』 3巻 (MFコミックアライブ)

戦い、戦い、また戦い。Oz使いである「カモ」「狙撃手」「人形遣い」が学校という閉鎖された空間で息の詰まるような戦いを繰り広げました。そこでクロースアップされてくるのは、たぶん『Oz』のテーマであるだろう「痛み」という言葉。

特別捜査室の武道家っぽい王華虎さん。彼女は現実世界での痛みを忘れるために、痛みのないGAIAに入り、その美しさへの憎しみと八つ当たりを続けたわけですが、室長と出会ってからはGAIAに居場所を得て、きっと幸せな痛みのない生活を手に入れたんでしょう。

でも本当に痛みのない生活だったら、死ぬときに涙なんてながせないはずですよね。本気で室長に惚れて、特別捜査室という自分の居場所を誇りに思っていたからこそ、任務を果たせなかったことについて激しい心残りを感じられた。痛みを感じられたということだと思う。

GAIAに痛覚が導入されていなくても、対人関係が築かれ生きがいがあるなら、そこに痛みは存在するということ。

ハルハル。彼女は王さんとは正反対の動機でGAIAにやってきています。

つまり、痛みにまみれた現実社会から、GAIAに痛みを届にやってきたわけです。だからハルハルは幸せな生活というのを全力で拒むし(2巻で3年後に高校生になっている自分を空想して、直後に否定した)、「お化け」に襲われているユーリを見てもそれを助けることはできなかった。

王さんは意味もなくGAIAにやってきて暴れまわっていたんだけど、ハルハルにははじめから大事な目的があって、それでGAIAに入ったんだから情に流されるわけにはいかないんでしょう。でも、情に流されてはいけないということは感情が存在するということであって、感情を押し殺すというのは、これもとんでもない痛みなんだと思います。

最後にユーリ。飛行機事故で両親を失って心を痛めたのが理由でGAIAに入り浸るようになったらしいです。要するに、彼も現実の痛みから逃げたくてGAIAに来たということ。

でもせっかくGAIAに来ても痛みから開放されることはなく、1巻ではGirlカードを手に入れる前から痛みを意識していたし、カードを手に入れてからは他人の痛みまで感じるようになってしまったわけですね。

そんな感じでGAIAに痛みがないなんて絶対に嘘で、みんな大なり小なりの痛みを抱えているはず。それをうまく「見える化」させているのがOzカードかな。Ozカードをめぐる戦いが人に痛みを思い出させているように感じます。

さて、正体を現した「人形遣い」はどんな痛みを抱えているのか。むしろ彼はただの愉快犯的になんの痛みも持たない存在なのかな? むー、4巻が気になる引きだ……


おまけ

ドロシーのヘッドフォンてどういう意味なんだろ。#8「開戦」(2巻)の扉絵でヘッドフォンをはずして耳当て付きニット帽みたいなのを被ってるドロシーが描かれていて、そこから「何かあるんじゃないか」と彼女の耳を覆うものについて気になってはいたんですが、まだまだ掴めない感じ。

よくあるのは聴覚の放棄ってことで「言うけど聞かない」っていう一方的な性格の象徴か、あるいはコミュニケーションの拒否ってことで秘密主義の表れか、もっとシンプルに内向性の表現か。

なんかいまいちピンとこないですね。#10「進化I」扉絵ではヘッドフォンを首に下ろしてユーリに笑いかけるドロシーが描かれ、#12「Friends」扉絵でナツと二人でぬいぐるみを抱きかかえるドロシーの周囲にはヘッドフォンらしきものがなく、やっぱり対人関係に関わる表現なのかな、とか何とか思ってます。

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原作:岩井恭平 / 著:刻夜セイゴ
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