アニメの目

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2010春期
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荒川アンダー ザ ブリッジ 「6 BRIDGE」

リクルートがほんとうにリクルートしてやがるよ。

例えばニノの仕事は魚を捕ること。息が続かなくなったら10分間でも息を止めていられる特殊技能をもって脇に抱えるほどの大魚を捕まえてくるあの仕事は、他の人にはできない唯一無二の仕事。ニノの仕事。

P子の仕事は野菜を育てること。一人で河川敷全員分の野菜を栽培しているらしく、そこそこ立派な農園です。それもただ育てるだけじゃなく、食べる人のことを考えて育てているということで、これもP子にしかできない仕事。

星は河川敷の音楽担当。まったくかっこ付けずに心のままを歌った「負け犬の遠吠え」がブームになるなど、ミュージシャンとしての素質はなかなか。少なくとも、荒川河川敷の非常識人の間では最高の音楽担当です。

こうやって、荒川橋の下というコミュニティにはいろんな仕事があるんだけど、要するに何が言いたいのかというと、 誰も自分の仕事を労働とは思っていないということ。

リクの考えていた「仕事とは辛くて苦しいもの」という概念が全く通じない、「やって楽しいこと」でも仕事になるいるということ。

リクは自分の父親に教わってきた「ビジネスはマーケットを分析して最も受けるものを売る」という、顧客中心の、顧客に合わせた物・サービスを提供して、その対価としてお金をもらうビジネスがまだまだ頭の中に残っていたよう。

だから仕事は楽しくない、そのかわりお金が手に入るというのが仕事に対する認識。鉄の兄弟に泳ぎを教えるのは「楽しい」(本人はツンデレばりに否定してたけど)うえに「お金が入らない」という、今まで考えてきた仕事とは全く違うもの。

それでも荒川ではそれは立派な仕事だと、ニノは言ってくれるわけです。

要するに荒川における仕事っていうのは、役割みたいなもの。誰かの役に立つということが仕事。楽しくっても、お金が関わらなくても、それは立派な仕事なんですね。

で、リクはとうとう一念発起。この非常識人たちを常識人に更生してやろうと、すでに非常識人の領域にその足をどっぷりとつけながら、ダークヒーローさながらの笑みで企むわけですね。

それはものすごく自分本位な仕事です。きっと荒川に来る以前、まだリクの「常識」が麻痺する以前だと考えつかないような仕事のかたち。「誰かのため」を装った商売で結局は「自分の利益」を得るビジネスこそが仕事だと考えていたリクでは思いつかないような、「自分のため」と思って実は「誰かのため」になり得るという、そういう仕事です。

繰り返しになるけど、「常識」的な感覚では、それは仕事というよりは役割に近い概念。荒川河川敷はそういう仕事ではなく役割でまわっているから、素敵に見えるんでしょう。


余録:ニノが見本を見せて泳ぎを教えようとしていたのに対して、「言葉にしなきゃ分からないことがありますよ」とリクは言っていたけど、まさにその通りだと思う。

それは相手に通じないというだけの意味ではなく、「誰かとの会話で自分の考えを言葉にする」ことで自分の考えが分かるということ。つまり、分かるのはその言葉を聞いた人だけではなく、発した自分もその言葉で自分のことを理解できるということ。

リクはニノに助けられてからずっと、変人奇人たちと毎日毎日会話をしているけど、それで自分のことが分かってきているんだと思います。

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荒川アンダー ザ ブリッジ 06話『6BRIDGE』 from 本隆侍照久の館 2010-05-23

人と人が出会うのは奇跡的な確率。 笑うことも、悲しむことも、恋も――――

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