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2010春期
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閃光のナイトレイド 第8話 「凍土の国で」

やっぱり目に映るのは桜井機関のメンバー内での同類項と差異についてだなあ。確実に動いている歴史の中で、それぞれの感情というのも間違いなく変化し続けるわけで、そのへんを観るのは楽しいです。

葛の考え方って、たぶん当時のイデオロギーに限りなく近い。満州事変の真相はともかく、皇帝を立てて自由な国を建国しようという、日本がアジアでリーダーシップをとっていく、それもあくまで正義の旗印の下に日本がアジアを仕切るという考え方が葛にはある。

対して葵はかなり戦後の考え方。満州国はロシアとの緩衝地帯にして、国民の職と食への需要を満たすべくして得られた植民地。歴史の教科書にだってハッキリと明記されているような「事実」ですが、当時の人間からすると「斜めに見ている」ことになります。

この二人の思想上での対立は、そのまま今と昔の考え方の違いを表しているようで面白い。でも、それは面白いとか興味深いとかいう言葉で済ませてしまっていいものではなく、実際に現在正しいとされていることが、未来でも正しくあり続けているとは限らないということは肝に銘じておくべきでしょう。

戦争の世紀は終わった(紛争は絶えないけど)とはいっても、イデオロギーやコモンセンスを揺さぶるような出来事は起こりうるわけで、例えばリーマンは経済のあり方を見直すきっかけにもなっているそうじゃないですか。

少し話が脱線気味ですが、社会っていうのはややこしくて難しいもので、何がどう転ぶかなんて予測のしようがないものです。「転ばぬ先の杖」を実践しようと思って、思いつく限りの杖を用意していたとしても、転ぶ可能性は充分にあります。

ひとつ言えるのは、正解なんてないということ。戦争が終わって、当時の日本政府・軍部の振る舞いを振り返った現在の教科書では葵の思想が正解だけど、当時は葛のが正解だったわけですし。

同じことは雪菜の選択にも言えそうです。「次会うとき、兄はただの敵」と理解していても彼女はどうすればいいのか決めかねている様子です。

櫻井が言うには「雪菜の意志を尊重して、帰りたいと言えば帰らせることも考えている」。葵が言うには「兄の行方を探るという当初の目的は果たせたのだから、危ない目に遭う前に帰った方がいい」。そして雪菜の思うところは「そもそも軍人でない自分は戦闘力では劣るし、帰国したほうがいいのかも(ただし、その裏には意地みたいなものも見える)」であり「でもまだ兄に直接会えたわけじゃない」であり「やっぱり兄が心配」であり「それと同時に兄が何をしようとしているのか分からなくて恐ろしい」でもあるという、なかなかに複雑な状況。

雪菜はこれから桜井機関に残るべきか、本国へ帰るべきか。その問いにもきっと明確な解答なんてものは存在しなくて、のちにその時々の価値観によってそれぞれの選択肢が評価されることになり、歴史の流れと全く同じなんだと感じますね。

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◎閃光のナイトレイド第8話「凍土の国で」 from ぺろぺろキャンディー 2010-09-05

満州鉄道が爆破される。そして、満州事変はじまる。そして、満州国樹立。日本の傀儡国家。そして、清朝最期の皇帝フギ。リットン調査団さんもでてくる。正直、NHKでやれよと思う。そ...

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