アニメの目

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2010夏期
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学園黙示録 H.O.T.D. 第9話 「The sword and DEAD」

そうかあ、毒島先輩濡れちゃったかあ。ネタであるとしても、彼女があくまで女であり男を欲しているということは強烈に表現できています。

奴らが現れて以降、無類の強さを見せ続けた毒島先輩の唯一の弱さ。それは自分が戦闘狂なのだという悩みです。「世界の終わり」が訪れてからあらゆる社会のルールは崩壊します。戦闘狂である自分を縛るルールや倫理はもはや存在せず、その欲望の標的だって目の前に明確に存在する。

みんなが銃を取る中、一人だけ木刀を扱い続けたのには、音が出ない、近接戦闘に強いという合理性も確かに存在するけど、なるほど彼女の欲求は直に手に感覚の伝わる武器でないと満たされないわけだ。

中州で「好きな男はいたのか?」と聞かれて思い出したのは、好きだった男のことではなく、自分が戦闘狂であったということ。木刀を振り回す場を求めているという事実。

でも今さらそんなことどうってことはない。木刀で奴らの頭を片っ端から割っていく人間を英雄視する人はいても、責める人は誰もいないでしょう。だって暴力を悪とした法律であるとか倫理であるとか、もっと言うとイデオロギーはすでに崩壊しているんですから。

じゃあ毒島先輩は何をためらったのか。社会の視線はもう気にしなくていい。それなら残るは好きな男の目でしょうね。

「好きな男はいたか?」の問いで思い起こされたのは自分が戦闘狂であったということだけでなく、同時に自分は女で小室孝は男なのだという事実にも気付いたはず。「自分を女として扱ってくれる小室孝の目に、喜々として奴らをなぎ倒す自分はどう映っているのだろう」ということだと思う。

彼女自身何度も口にしていることだけど、毒島先輩だって女なのだ。好きな男の目に自分がどう映っているか、というのは気になるし、もちろん恐怖でもある。戦闘狂である自分を許すのはいつだって自分ではない。かつては正当防衛という制度がそれを許し、今では小室孝という一人の男がそれを許す。

孝が毒島先輩の胸を鷲づかみにして一喝したけど、あれっていうのは「自分はあらゆる暴力を認める。もちろん冴子の暴力だって許す」という意思を伝達させるため。それさえあれば彼女のリミッターは完全に解除されます。もちろん濡れます。

でも孝の中でかなりのものが崩れているなあと強く感じます。そもそも二股はいかんよ、二股は。いくら先輩が魅力的でギャップが素敵でも二股はいかん。――なんて言ってられる場合じゃないんですよね。最後のモノローグで孝自身が言っていたことだけど、「毒島先輩の闇、世界の終わりの全てを受け入れたのは自分が生き残るため」なんですよね。

二股かけなきゃ死ぬのなら、するしかない。暴力を認めなきゃ死ぬのなら、認めるしかない。

思えば世界が終わってから孝が守ってきたものって、全部孝が守りたいから守ったものばかり。孝が守りたいと思わないものは容赦なく切り捨てるし、守りたいものを守るための手段は選ばない。孝はもちろん聖人君子の類ではなく、ただのエゴイスティックな高校生です。麗を守るのは好きな女だから。アリスを救うのは自分の男としてのプライドを守るため。そして毒島先輩を受け入れるのは自分の命を守るため。

もちろんこれは孝のある一面を表しているに過ぎません。それを優しさと表現することだってできます。でも、孝にそういう側面が存在することは事実。

「終わりのもたらした全て」を受け入れるというのは、自分の命を最優先にしてあらゆる暴力を認めるということ。だけでなく、好きな女である麗を裏切って先輩とあんなことやこんなことをするのだって認めるということでもある。

毒島先輩のが口にした、非常に女らしい「責任」という言葉について、この世界のどこに責任なんてものが残っているのか。それに対する孝の返事は、自信とか男らしさとかいうよりも、ほとんど投げやりな印象を受けました。

やっぱり奴らが攻撃している間は、どうしても孝たちは守りきれなかったものを捨てていくしかないわけです。ありす救出の攻撃では守りたいものすべてを守ったけど、それ以外の逃避行ではだんだんんと自分の命以外のもを捨てている。

でも孝はあくまでエゴイスティックな高校生。わがままに自分の守りたいものならいくらでもあったと思う。それなのに奴らはだんだんと浸食してくるのですね。

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