アニメの目

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2010夏期
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学園黙示録 H.O.T.D. 第12話 「All DEAD'S attack.」

率直な感想は「あ、これ1クールだったな」ってな感じかな。全く終わる気がしていなかったんだけど、とりあえず終わりだそうです。

ゾンビ映画って結構多いし、パニック映画っていうのも多い。そういう極限状態の中で紡がれる物語は世の中の化けの皮を剥いで本質を直接的に表現することが多々あるわけですが、このアニメに関してもそれは言えそう。つまり、描いたのはありのままの高校生であったということ。

絶望、無気力、暴力、不自由、エロ、グロ、仲間、希望。主人公たちが生々しい高校生であって、そこに物事の本質を描くというゾンビパニックの要素が加われば当然と言えるかも知れないけど、考えてみれば「若者」らしいシンボルはいくつも出てきていました。

高城邸に逃げ込んでからは大人と子供という構図も取り入れられ、「孝らが少年少女である」という事実をより強く感じました。

「ありのままの高校生を描いた」というのはアニメとしてはものすごく珍しい試みでしょう。孝は決して万人にとってのヒーローでなく、麗もまたアニメ的ヒロインではなかったわけじゃないですか。学園に奴らが現れてから、わだかまりが解けたり、度胸が付いたり、吹っ切れたり、各々のキャラクターに何らかの変化があったのだけど、視聴者はそれを手放しに「はい、成長しましたね」と賞賛することができないんです。

孝たちは結局「自分たちがやりたいこと」をやっていたに過ぎません。これは以前の感想で書いたことだったと思うんですけど、どんどん崩壊していく世界において、孝たちにも捨てなければならないものはいくらでもあり、捨てることを迫られたら容赦なくそれらを切り捨てていきました。ヒーローならばそれこそ命を賭してでも困難に立ち向かい守り抜くであろう倫理的ポリシーも捨てました。

理由は「命が大切だから」です。そこが生々しいところ。生々しいっていうのはつまり、生き汚いってことであり、それこそが「ヒーロー&ヒロイン」でなく「ありのままの高校生」であるということです。

「ありのままの高校生」を「一枚皮のむけた本質的な世界」に放り込んで何が起こったのかというと、それは「解放」に近いものだったんじゃないかと思っています。

学園という仕組みや家族という存在、あるいは友達という関係にしても、「ありのままの高校生」はそこにいくらかの息苦しさを感じているはずです。それらをひっくるめて「世界」というものに抑圧されていると言ってもいいはず。

奴らがもたらした世界の終わりは、孝らを抑圧から解放したということです。それは「大人になる」とか「自立する」とかいう意味ではなく、もちろん「成長する」という意味でもない。文字通りの意味しかない。

「ヒーロー&ヒロイン」が不在のまま突っ走ったアニメだったけど、他にもアニメ的な要素はかなり少ないように思います。おっぱいくらいじゃないかな。

だから僕はかなり新しい感覚を得ました。もちろん作り物の世界ではあるけど、突然奴らが現れるだけで変貌するその世界において、「ありのままの高校生」があらゆるものから解放されて、確かな充実を感じ、信頼関係を築いていく様子はこの上なく痛快でした。その感覚はおそらく今までのアニメになかったようなものなんだと思います。

おまけ

そうやって考えると、このアニメに関してゾンビというものの立場が面白い。奴らは前ぶれも理由もなく突然に現れて、そこに後から意味を付け加えられることもありませんでした。なぜ登場したのかとか、全く語られませんでした。

ジャンルになるほど作品の顔として存在しておきながら、設定としては全くの無色透明を最後まで貫いているんです。だから視聴者の目はおのずと孝たちに向けられる。そういうのができるのってゾンビというものの特異性なんでしょうね。

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