アニメの目

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2010秋期
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STAR DRIVER 輝きのタクト 第4話 「ワコの歌声」

アバン(と言うには長すぎたけど)の間、構図は決まってたし、魚眼レンズを含めて立体感の演出がすごい特殊な雰囲気を作っていて、それはそれですごく好きなんだけど、なんというか銀河美少年の世界にはマッチしないというか、「いつもとやり口が違う」というのを強く感じました。

演出の渕上真って申し訳ないけど知らないし、別所誠人ってこんなクセのある人だったっけなあとか思ったりもしたんだけど、でもよく思い出してみるとOPを挟んでから(すなわちワコがタクトを見つけてから)は、そういう描き方がめっきり減っています。

てなわけで、あれはワコの「タクト以前」と「タクト以後」を明確に区別するためだったということにしておきます。スガタメ・タイガーさんが絡んできて四角関係勃発か? というときの「歪み」的な画面作りに対して、浜辺で二人並んで座っているあの絵なんてベタ中のベタで、いやあ青春っすなあ。

青春ついでに言うと、「回し飲みありな人?」っていう訊きかたからは「ガラス越しのキスありな人?」を連想せざるを得ないけど、ガラス越しのキスからは不健全さを感じた(快楽のためにゴム付けてやる、ということのメタファだと解釈する人もいるけど、まあその通りだと思う)のに対して、サイダーの回し飲みなんて健全な青春のど真ん中な感じがします。しかも、ワコが口を付けそうで付けなかったりというあたりがまたたまらんのです。

結構話が逸れてしまったけど、つまりはタクトとの出会いでワコの物語が動き出したということ。浜辺で出会ってそこでOPを挿入というのにも、そういう意図を感じるし。

さて、動き出したワコの物語。どうして止まっていたかと言うと、巫女は島の外に出られないから。そういえばタクトが島に流れ着いたとき、ワコとスガタが何やらそんな会話をしていたなあ。

歌手になるという夢が現実的に不可能だと知って、ワコは絶望した。でも彼女は「世界が自分にとって悪いものばかりではない」と前向きな考えで、島の中で楽しく生活することを決めたんだろうし、実際にそうやっている。でもやっぱりそれは「歪み」なんじゃないの?

タクトに出会うまで誰もいない町を一人で歩いていたときの「空しさ」と「歪み」の表現がそれを物語っています。ワコはやっぱり島の外に出たい。そして目の前に颯爽と現れたのは外の世界からやってきた美少年。ワコはタクトに惚れ、すなわち島の外への情念がふたたび燃え上がる! って感じですかね。

まあ、そこまであからさまでないにせよ、外に出たがっているのは本当だと思う。で、サカナちゃんのお話にもあるように、その少年が外の銀河へと旅立つチャンスであるというのも間違いない。

じゃあ島の人間が誰ひとりとしていなくなって、島にタクトと二人っきりになって、「ああもう外に出るしかないなあ」というのはワコの望んだ世界だったのか? と考えると、その答えは明らかに否。

理由はふたつあって、ひとつはトーテムポール、もうひとつはゼロ時間から戻ったワコがおばあちゃんの姿を確認して微笑んだこと。トーテムポールはスガタと共に子供の頃に立てたというもので、ワコが本当にタクトと共に島を後にすることを望んでいるなら登場するはずのないものです。それからおばあちゃんの件は、何だかんだワコが島のことを大切に思っているということの表れ。

だから、タクトと二人っきりなあの世界はワコの願望が投影された世界ではなさそうです。ちなみにトーテムポールは台風によって土砂に埋もれてしまったはずらしいので、それが復活しているというのは、ワコがスガタとの「何か」を修復したがっているんじゃないかとか考えられますが、今はこのくらいでぼかしておきましょう。

話を戻します。じゃああの世界は主にタクトの願望が写された世界であったらしい。ほら、ワコに助けられたという浜辺に座り込んでいるってのにも、ワコを待ってたんじゃなかろうかという疑惑が湧いてきます。なんだかタクトがやましいことをしていて、それを暴く証拠を並べているみたいであんまりいい気はしないんだけど、そういう状況証拠はいっぱいある。何で前のボタン止めないの? セクシーアピールなの? とか。いや、冗談です。

ワコはスガタのトーテムポールを登場させたり、ゼロ時間から戻っておばあちゃんを確認したりしていて、他の人も関わらせようとしているのだから、やっぱりあの世界から島の人をなくしたのはタクトの仕業。タイガーさんも参入してタクト、ワコ、スガタ、タイガーで四角関係かという流れから、急にタクトとワコの一対一のチャンスタイムが到来しているんです。他の二人を排除したのはタクト。

タクトは島のサイバディを全て壊すと宣言しました。それって「俺はワコを島から連れ出すぜ」っていう宣言と等しい。だから、タクトがワコを連れて島から出たがっているというのはたぶん本当。

このちょっと強引な(本人の同意は全く得ていない)宣言は、タクトを見る上でのひとつの転換点だと思います。っていうのも、「願望を投影する世界」なるガジェットによって、やっとこさ「タクトの裏側」が見えてきたかな、と。

綺羅星十字団はみんな普通の生徒としての顔と、仮面を着けた十字団の顔を持っています。明るくて元気なワコには巫女としての定めがあり、タイガーさんにはよきメイドという顔と、スガタ坊ちゃんに想いを寄せる女という顔があります。そういえば今回のサカナちゃんはやけに活発でかわいかったなあとか、みんな裏表がある。

でも、タクトに関しては「元気印」な面しか見ることができなかった。それがちょっと裏側も見えてきたのかな。悪を砕く正義の味方という、明らかに正しいことだけをしてきたタクトが、初めて自分の欲求からの行動をとろうとしている。まさしくイカを食べるようなことなのかもしれない。

ちなみに、どう見ても裏のあるスガタも、その裏面は未だに見せてくれていないのだけど、彼にも早く物語に関わってきて欲しいなあ。

ちなみに、その意味では、浜辺での出会いによって物語が始まったのはワコだけでなく、タクトもそうだったのかも。漠然とした「青春の謳歌」なる目標に、具体的な色が付いた状態。色を付けたのは他ならぬ自分自身です。

……長いよ! 書いているうちに楽しくなってノリノリになっていると、気付けばこんな長さになってしまっていました。もしここまで退屈せずにお付き合いいただけたのなら、僕はとんだ幸福者です。

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『今、世界には…………私たち二人きり』

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周囲を海に囲まれた島。サカナちゃんは籠の中。 歌う巫女たちカナリヤはまさに籠の中の鳥なんですね。

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