アニメの目

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2010秋期
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伝説の勇者の伝説 第23話 「最後の日」

まるで最終回のような花火。でも最終回ではない。

すごくクリティカルなことを言ってしまうと、シオンがどうしてもライナを殺さなければならないという理由がよく分からない。だって、みんなでシオンの誕生日を祝って、国中が一体となったのは紛れもなく「本当」で、そこに裏も表もないじゃないか。

これはすごく感情的な、感覚的な意見だと思います。が、それなりに説得力はあるんじゃないでしょうか。でも、もう少し詰めよう。

「誰もなにも失わない世界」の実現のために王になってみせると約束したシオンは、次にライナと会うときにはすでにその地位にいました。でも、その王の力をもってしても「誰もなにも失わない世界」はなかなか見えず、反対派の貴族を粛正しなければならなかったり、どんどん英雄王としての「闇」が膨らんでいき、シオンはそのことに苦しみ続けてきました。

「ライナ・レポート」のため勇者の遺物を集める旅に出されたライナとフェリスがローランドに帰ったのは、シオンの苦悩がギリギリのところまで張り詰めてきているところ。それから、ティーアのような他の魔眼保持者が現れたり、ガスタークの猛威がすぐそこまで迫ったりと、いろいろあって、今に至る。

昔も今も変わらず、ライナに仕事を強いるシオンと、それから逃げて昼寝したがるライナが描かれ続けてきたわけだけど、さあ、シオンはどうしてライナを殺さなければならない?

王という立場を考えるなら、やっぱり危険な存在は生かしておけないということだと思う。でも、そんなことは昔から分かりきっていたことで、今さらどうということもない。

ライナを殺したほうがいいんだろうかというようなことをシオンが考え始めたのは、僕が覚えている限りでは、ライナがアルファ・スティグマであるとクラウたちが知って、「どうしてそんな危険な人間を?」と問い詰められたあたりからでした。もちろん、シオンはずっと同じ表情でライナに接し続けて、今は明確に「殺さなければならない」と思っているのだから、それ以前からライナを生かす/殺すということについては考えていたのかもしれないけれど。

それからは、フロワードによる反対派の貴族たちの粛清は認められても、ライナの暗殺は認めないというような態度をとっていたのだけど、うーん、これはすごく矛盾している。だって、共に「ローランドに害なす存在」になり得るのだから。

シオンは当然そういった矛盾にも気付いてしまっていて、「誰もなにも失わない世界」と言いながら、実は「自分がなにも失わないですむ世界」を作っているだけなんじゃないだろうかと思ったのかもしれない。いや、きっと思った。

決定的だったのが、同じ魔眼保持者でありながら、「ライナは生かす」「ライナは化け物じゃない」のに、「ティーアは化け物」「ティーアは殺す」と言ってしまった、あの諍いかな。少なくとも「ティーアが死ぬ世界」は「誰もなにも失わない世界」なんかじゃないのに、そういう命令を下してしまう。

それは英雄王としての「闇」です。誰かを殺して、その血の上に立つのが勇者。でもシオンは真面目な王だから、そういう矛盾は許せないのかも。「仕事中毒」であることからも分かるように、ローランドのために自分をいじめるのが好きな人間です。

だから、自分が他の人々からなにかを奪ったのなら、自分も大切なものを失わなければならない。そんなことを考えてしまうのかも。

ライナはシオンの中の「光」であり続けました。ライナはシオンにとっての「理想」の象徴。「誰もなにも失わない世界」の担い手です。だからこそ、殺さなければならない。だって、それは「絵空事」なんだから。

と、こういうふうにシオンの思考をトレースしてみたつもりなんですが、どうやらシオンの性格的な問題で、英雄王としての「光」と「闇」の板挟みに苦しんだ結果、もういっそ「光」をなくしてしまえということらしい。という結論です。

うーん、でもやっぱり納得はいかない。だって、一番上で書いたような感情論「今、きみたち幸せでしょ?」のほうが、よほど説得力がある。それでも、国全体を俯瞰する目を持たなければならない王としては、あるいは全国民の規範でなければならない王としては、自分の周りだけでなく、国全体という、個人的感情の入り込む隙のないスケールでものを見なければならないということなのかな。

【蛇足】気になるところは他にも沢山ある。例えば前回の最後に光シオンと闇シオンの対立があって、光シオン(=ライナを殺さない)が勝ったはずじゃなかったのか、とか。ひょっとしたらライナを殺さないで、なんとかうまくやる方法を考えているのかもしれないとか思って、その直後に『コードギアス』的なエンディングを連想したりもしました。

あとはルシルの表情とか。前回の最後、「どっちが勝ったのか」と訊いたときは、ずいぶんと不気味な笑顔だったのに、今回、シオンがライナのもとに馬車を走らせる前は優しい笑顔。基本的に彼は全てを見通している男として描かれてきたので、この顔はきになってしまうのです。

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