アニメの目

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2011冬期
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魔法少女まどか★マギカ 第9話 「そんなの、あたしが許さない」

キュゥべえの正体、というか目的とか、要するに宇宙だのエントロピーだのと言った「わけが分からないよ」な設定は、二つの意味を持っているのだと思う。

一つは、キュゥべえが悪ではないということ。すなわち、最強の魔女を培養して何か野心に使ってやろうとか、そういう目的でなく、彼らの立場からすれば極めて自然な行いとして魔法少女→魔女反応を起こし、そこからエネルギーを取り出しているということ。

誰かのために願う。けれどそれが呪いを生み出す。そういうことって、別にキュゥべえがいなくても起こりうること。だから結局のところ、魔法少女が対峙するべきはキュゥべえでなく、自分自身、あるいは仲間同士ということになります。キュゥべえを殺したってどうにもならない、というのは、別の体を使って復活するから、という意味だけど、メタな意味合いとして、問題はキュゥべえにあるのでなく魔法少女自身、あるいは人間の住まう社会に深く根付いたものだということを示唆してもいる。

おそらくキュゥべえに関してはほとんどの情報が開示されたと思う。そこで見えてくるのは、やはりキュゥべえが善悪という次元に存在しないということ。善悪がないだけじゃない。魔法少女にとって敵ですらない、というふうに認識しています。これはシステム。世の中の仕組みのメタファでしょう。

二つめ。あ、話が長くなったからなんの二つめか分からないかもですね。魔法少女から感情エネルギーを取り出すという設定が持つ意味の二つめ。

まどかにとって理解不能の条理であり、同時に不条理であるということ。世界のリクツというのは、おそらく少女が成長過程で経験しなければならないもので、それはきっと理不尽に感じられるもの(ここまで飛び抜けた理不尽はそうそうお目にかかれないけれど)。

まどかは絶望から思考停止に陥ってしまう。翌日そのまま学校に登校するしかなかったというのも、まどかが「何もできない」という状況にあることの表れ。でも、なにかの行動を起こさないと、奇跡だって起こらない。

キュゥべえの助力なしで奇跡を願わなければならない状況で、手を貸してくれたのが杏子です。

杏子にとって、これはリベンジマッチでもあったと思う。さやかを取り戻すために、まどかが呼びかける。それは魔法の力に頼って信者を集めてしまった自分の過去のあやまちを見つめた上での判断だったはず。今度は魔法を使わずに、魔法少女でないまどかの声でさやかの心を開かせるんだ、っていうこと。

戦闘中にしきりに祈りを連想させる姿勢になっていたけど、やっぱり杏子のルーツはそこにあるのだと思います。

最後の自爆についてだけど、あれにしたって、やはり家族とのことが根っこにある。つまり、自爆、すなわち心中を決断したことについて、彼女の父親を意識しなかったはずがない。杏子曰わく、さやかのまっすぐさを見て、自分も昔そんなものに憧れて魔法少女になったんだ、ということを思い出させたとのこと。時間をそのときまで巻き戻して、そして杏子は家族のことを思い出す。

もう一度だけ「呼びかけ」という行為に賭けてみる。もしそれが駄目だったなら、今度こそは一家心中で死に損なった自分も死ぬ。後半部分はほとんど潜在意識的なものだったとは思うけど、なんとなく彼女からはそういう匂いを感じる。

お菓子からチキンからだんごから、いつでも何か食べていて(それなのにヘソ出し生足出しというファッションが可能。これも魔法か)、そこから連想される言葉は欲求不満。じゃあ何に対する欲求? きっと家族とか、そういう甘っちょろいもの。

その意味では杏子は徹頭徹尾自分のために魔法を使った。さやかのため、それが自分のため。さやかに過去の自分を重ね、過去の自分の過ちを見つめ、それにリベンジするためにまどかを連れてさやかに会いにいった。それが失敗すると、今度は自分が家族のもとへ帰るために魔法を使った。

「誰かのため」と「自分のため」が共存する形の願いで、これは希望(人が二人も死んでこんな言葉は使いたくないけど)と言えるかもしれない。さやかの祈りとは明らかに違っています。

でも、希望と絶望はプラマイゼロ。その法則はここでも成立していて、生き残ったものには絶望が与えらる。ほむらもだけど、特にまどかがやばいと思う。まどかにとって杏子は希望以外の何物でもなかった。さやかを救えるかも。でも、駄目だった。駄目だっただけじゃなく、死んでしまった。希望→絶望の総転換です。

と、マミさんが死んでしまったときと同じように、ひたすら杏子の死の過程を書き下してみました。今回も急展開に思えたけど、やはり整合性はある。

【余録】キュゥべえに関して恐ろしい事実。ヤツは嘘をつくぞ! 隠していることはあっても嘘はつかない。嘘をつく理由もないからだ。みたいな意見は多いようで、僕もそう思っていたんですけど、今回明らかに嘘をつきました。

さやかをどうしたって助けられないと知りながら、ひょっとしたら可能性があるかもみたいなことを言って杏子をけしかけた。つまり、まどかを魔法少女にするためならキュゥべえは嘘をつきうる。とすればこれまでのキュゥべえの言葉についても見直さないといけないかも。キュゥべえの言葉って、だいたいがマドカを魔法少女にする方向に誘導する言葉だったから、どれもこれも信頼するには足りないということになりそうです。

でも逆に明確な目的を持った意志生命体(の端末?)であるというのは、ポジティブに受け取ることもできる。目的があるなら交渉にだって応じるかもしれないし。なんの交渉を持ちかけるのかというと……どうしよう……

【たぶん見当違い】さやかの魔女異空間に恭介らしき人物のシルエットがあったことについて。あれはさやかの呪いの一番深い部分に恭介に関する後悔があるから、それを表現したと言うことなのだろうけど、うーん。それなら犬カレー絵で描かれると思うんですよね。魔法少女ばりにくっきりしたシルエットで描かれていたのはなぜだろう。

さやか魔女が左手で剣を持っていたことについて。これは魔法少女→魔女の「総転換」を絵的に表現しているものだと思う。つまり、右手で剣を持っていた魔法少女から、ひっくり返って、左手の魔女。

で、その左手剣のシルエットって、右手に弓を持った恭介の後ろ姿に合致するんです。さやかが恭介と向き合えなくなったという悲しみが、こういうところに表れてきていたりするんだろうか。

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