アニメの目

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2011冬期
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放浪息子 第9話 「かっこいい彼女」

すげえ。今回、大好きだ。あおきえい過ぎるくらいあおきえいで、岡田磨里過ぎるくらい岡田磨里だった。

歩道橋はよく登場するのだけど(これは1話でにとりんと高槻くんが出くわした橋と同じイメージ、すなわち対岸を結ぶものというイメージだと思う)、その下の車道と、そこを走る車がはっきりと描かれたのは初めてじゃないかな。

男のまま進むことも、女のまま進むこともたやすい。でも、例えばちょっと道を逸れて、普通の人は通らないような道に進もうと思ったら? 右折車両は、直進車両が去るのをひたすら待つしかない。しかし、その間にも右折車線に車は溜まる。気持ちは募る。時差式信号が提供する、右折車のためのわずかな時間を待ってはいられなくなる。

にとりんはとうとう右折することを決めた。女装で、学校に行く。直進車両に割り込んでの右折です。

「決めた」。ちーちゃんに聞いて、高槻くんに聞いて、結果「決めた」。でも、「決めた」のはにとりんが「決めた」といったタイミングではないのでしょう。右折車両は交差点に差しかかる前から右折することを決めている。右折しないのは、右折の頃合いを見計らっているだけ。にとりんだって、ずっと右折することだけを考えていたはず。

だから今回の高槻くんの男装登校はきっかけに過ぎず、やはりにとりんの中にあったものが溢れたというだけのことなのだと考えています。

さて、ここで一度にとりんの話は中断。高槻くんの男装登校について。

この子のロジックはすごい。このタイミングで男装登校とは、思いも寄らなかった。前回、彼女が得たものは「昔みたいに三人で」という安心だったはず。にとりんの了解、さおりんの了解を得て、小学校時代を回顧する(後ろ向きになる)、んだと思ったんだけどなあ。

違う。全然違った。びっくりです。そこから「わたしは男の格好をしてもいいんだ」という発想になってしまう。っていうのも、要するに了解を得たと思ったんでしょう。自分が男装すること、二鳥くんの側にいることを、他ならぬ女の安那ちゃんに認められたと。

また昔みたいに、と言った次の瞬間には、昔まで立ち戻って、そこからダッシュで別の道を走り出した感じ。軽やかに跳ぶ論理。これでいいんだ、と。

果たしてほんとうに「いい」のかどうかは別問題として、少なくとも高槻くんは学校で認められた。

さて、そしてにとりん。にとりんはそんな高槻くんを目の当たりにし、かっこいいと思う。そりゃそうだ。にとりんが安那ちゃんに惚れた理由として、普段の安那ちゃんとは全然違うモデルの安那ちゃんを目撃した、というエピソードがあった。つまり、軽やかに変化できるものを好きになるのだ、彼は。

であれば、女の体を男の服で覆い隠してしまう、見事な変化を成し遂げた高槻くんを好きにならないはずがない。

そろそろ言っていいのかな? ずっとスルーしていたんだけど、1話の最後ににとりんは夢精しています。あんまりにも華麗なパンチを喰らわされたから、あえて触れずにいたんだけど、そろそろ頃合いかと思います。

1話の最後、にとりんは本当になんとなく、なんとなーく高槻さんの夢を見て、起きて、布団をめくって、ズボンを洗うのです。にとりんとしては、そういうのってなんだか汚らしいものなんだと思う。臭いとか、精とか、そういうのが自分の体から染み出してくるのがたまらなく嫌なんだと思う。

にとりんの女装の根底にあるのは、男性としての自分の拒絶。だから、女の子になりたいというよりは、いずれ男になる運命の男の子という集合から逸脱したいのだ。そして、悩みを同じくする仲間として、高槻さんがずっと側に居続けた。

高槻くんの男装登校、これを目撃してしまったにとりんは、もう女装登校するしかない。実はこれには高槻くんが男装登校したのに比べたら、筋道の分かりやすい(つまり飛躍のない)論理があります。

にとりんとしては、男女の差を認めるわけにはいかない。これが前提。男の子ってこういうもので、女の子ってこういうもの、という常識に対して、にとりんは常に直角に構えていなくてはならないのです。右折車線の車なのだから。

そして高槻さんが、見事に男の子の格好での通学に成功する。それなら僕も、と思って、でもちょっと勇気が出せなくてちーちゃんに背中を押してもらおうと思う。でも、「こういうのは男のほうがハードル高い」と正論で突き返される。

ならば高槻さん、と思って、また行く。今度は「でも、高槻さんは男の格好で……」と言って怒らせてしまう。つまり、どちらもにとりんの背中を押してはくれなかった。それでも「決めた」と言う。それは上で述べたように、ずっと前から決めていたことだから。

ただ、問題はそこでなくて、やはり女の子は許されて男の子は許されないという事実を、にとりんとしては認めるわけにはいかなかったということ。にとりんとしては、高槻くんが成功したならば、自分も成功しなければならないのです。そこでやめてしまうということは、つまり自分は男の子で、女の子とは違うということを認めること。だからやるしかなかった。

しかし、結果は、あの通り。高槻くんのときは「ちょっと珍しいものを見た」程度で済まされていた事件が、自分の場合は大事件に。やっぱり僕は男で、女とは違うのだ。そういう事実を突きつけられたかたち。未だにどっちつかずの放浪息子は、ああ、もう残り2話しかないのか……

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