アニメの目

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2011秋期
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三日月夜空は友達が出来ない

最終話まで視聴完了しました。『はがない』についてですが、夜空、それから夜空が作った隣人部を中心にちょびっと書きます。

もちろん魅力は他にもたくさんあって、『はがない』に貢献したキャラクターならば肉、個人的な好みで言うと理科、ロリコン論としてはマリア&小鳩も措いておくには惜しいし、主人公像として小鷹が特殊だなあというのも感じているんだけど、ここは敢えてピンポイントで夜空だけをおさえます。

隣人部

『はがない』のメインストリームは同じ部活に入っただけで友達になったわけではないです。『はがない』が描いたのは隣人部の中にある「友達に至る過程」であるはずです。

さて、夜空が隣人部を設立した本当の目的が、最終話でモノローグ的に語られました。それは「私と小鷹が友達になるための部活」だと言うのです。同じ部活に所属していれば友達になれるという、厳しい言葉を使うなら、実に安直な思い付きに過ぎません。

これは大部分が正解で、同時に決定的な誤りでもあります。世間一般に言う友人関係は、そういう安直さで作られていて、昼間に机を並べて勉強し、放課後は一緒に部活、ついでにマクドナルドでお喋り、という、それくらいのことをしていれば現実的に友達でしょう。ただ、それが「100人分大切にできる友人」かというと、決してそんなことはない。その意味で、夜空の目論見は成立しないのです。

このエントリの中心に夜空が小鷹にソラと呼ばせないという事実を据えます。また、それは、拒否1=初めに「友達同士で使うものだから」と拒絶したことと、拒否2=ソラと分かってからも夜空と呼ばせたことに分割されます。

友達とはなにか、ということを真面目に考えると鬱になるので、避けます。実際、『はがない』がそこに真っ向から挑戦しているとは思っていなくて、『はがない』は友人関係を構築する目標を異性としている点が面白いんだと考えています。

三日月夜空

さて、夜空の失望第一段階は、小鷹が夜空に気付かないところにありました。それに対する不満とか、一言で片付けるならもやーっとした感じから抜け出す妙案が「隣人部」でした。続いて夜空の失望第二段階、「同じ隣人部に所属していても、ソラとタカは戻ってこない」がやって来ます。(たしか)ここで夜空は拒否1を行うわけです。

で、ここらへんで肉が登場。肉は、憎まれ口をたたき合い、喧嘩する仲=出会った頃のソラとタカの再現として機能します。さらに、最初のプールあたりで肉が小鷹に惚れて、そこからは小鷹を異性と認識する女子として、夜空に対して決定的な働きかけを行います。

帽子を深くかぶった短髪のソラは、いつの間に夜空になり女の子になったのか。『はがない』後半について、僕の関心事は、ほとんどこのひと言に尽きます ソラという名前が明かされたのは終盤のはずだ、なんてツッコミはご勘弁。

結論だけ述べてしまうと、ソラがタカに「自分が女であること」を告白しようと決意した時点で、すでにソラは女の子でした。しかし重要なことに、三日月夜空はそのことに関して自覚的でないのです。

皮肉にも、恥ずかしくて見せることのできなかったスカート姿で夜空と小鷹は再会しました。「プリンみたいな」髪の色の小鷹をタカと判断することは簡単でも、小鷹の知るソラは男の子の親友だったわけで、当然夜空=ソラなんて気付くはずもない。

でも思うに、実は10年前から変わっていないのは小鷹だけでなく、夜空も変わらない。10年前に小鷹の前に姿を現す勇気がなかった夜空が、そのまま大きくなり、そのまま髪を伸ばしただけ。

で、再会して、小鷹との距離のはかり方が分からない。とりあえず昔のように、「ソラとタカ」を再生するために隣人部を作る。でも、それは再生できないわけです。だって、タカにスカートを見せようと決めた時点で、「ソラとタカ」は崩れていたわけですから。

その「ソラとタカ」の崩壊に自覚的になるのに、肉を筆頭とする隣人部女子たちが効いてくる。小鷹に対してモジモジする肉を見て、夜空も自分が女の子になったことを(10年越しで)ようやく理解するわけです。

でも、理解するだけでは先には進まない。その距離感では、友達にもなれないわけです。その孤独は、例えば隣人部全員でプールに行ったとき、人酔いに敗北し、逃走したところに象徴されます。もはや「ソラとタカ」は再現できないと気付くことは、それならどういう関係を築いていけばいいのかという問いに直接答えを与えはしません。

ちなみにその答えなるものはテレビシリーズの最後まで明示されていません。ただ、その答えに対して積極的になる(つまり隣人部の理念に準じる)ために、夜空はソラとして小鷹の前に現れ、スカート姿を見せた。

それで、「ソラとタカ」は完全に消え去るから。過去が過去であることを、夜空と小鷹の間で共有する。どうもこれが重要らしい。

つまり、拒否1が「ソラとタカ」の再生に至らない失望から表れたのに対して、拒否2は「ソラとタカ」がもはや存在しないことを受け入れて、新しい関係を作っていくために「夜空と小鷹」であることを選んだことを意味しているわけです。

夜空は小鷹と再会を果たし、隣人部を作り、新しい交友関係を作っていく意志に至ったってことでしょう。その場として隣人部のみが機能し続けたことが、個人的にはすごく面白かったです。

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