アニメの目

カテゴリ:
2012冬期
コメント:
0
トラックバック:
0

アマガミSS+ 第1話, 第2話 絢辻詞編 : 「一生許さないからっ!」

巷では梨穂子も終わってしまったというのに、やっとこさ絢辻さん見ました。可愛かったです。で、1期よりもレトリックというか、脚本がオシャレなことをしてきている(ような気がする)ので、そこら辺を中心に軽く。

「今振り向いたら、一生許さないからっ!」

第1話のアバンがシンプルでうまい。純一の夢の中で、なぜか一緒にお風呂に入っている絢辻さんが「今振り向いたら、一生許さないからっ!」と言うわけなんだけど、この「一生」って言葉に、体がビクンと反応しました。

一生許さないって、つまり、一生すぐ側にいてくれて、ずーっとジト目で睨んでくれるってことでしょう?

これはもうたまりません。たまりませんよ。

で、初っ端のこの妄想お風呂シーンからテンションあげまくりで見てたんだけど、一端スイッチが入ってしまうと、「一生」って言葉に敏感になってしまうものです。

純一を起こしに来た美也の言葉「一生寝てるといいよ!」に関して、ああ、一生寝てても一生美也が起こしに来てくれるんだろうなあなんてことを考えるのです。

おそらく普通のアニメであれば、この「一生」という言葉のオーバーラップに対して、模範的な解答、つまり「純一の夢の中では愛しい絢辻さんに『一生許さない』と言わせてしまったが、そこには彼女が一生側にいるつもりであるという感情が表れている。しかしそれは夢で、実際はうっとおしい妹に起こされ、『一生寝てればいいよ!』と怒られる。絢辻さんに言われたはずの言葉を妹に言われてしまうという夢と現実のギャップが……」みたいなことを考えるんだろうけど、そこは『アマガミSS+』、絢辻さんも美也も一生一緒にいてくれると捉えて差し支えあるまい、です。

で、これ以降、ずっと「一生」っていう単語が頭にこべりついた状態で視聴しました。結果としては、特に2話でそういう話の内容に展開されていき、1話のアバンでしっかりと指針を固められていたということでしょう。これ以降は、そのことについて、ひとつひとつ取り上げて行きます、が、ただ、実は書きたいことのほとんど全てが、「一生許さないからっ!」って可愛いよね、ってことだったので、もうあとは惰性な感じです。

絢辻詞編における「一生」

例えば大学受験。絢辻さんと同じ大学に進むために純一は勉強を頑張る。絢辻さんはそんな純一をスパルタ指導する。もう、ずっと一緒にいる気満々です。

で、そういう「ずっと一緒」を共有している二人に対して、純一に恋する黒沢嬢の行動が「最後のチャンスだと思って」に代表されるように、「今」必死に攻勢をかけているという感じなのが、いいコントラストになっています。

黒沢からすれば、高校生活が終われば(つまり、あと一年と少しで)純一との接点が消滅するわけで、だからなりふり構わない行動に出るわけなんだけど、高校以降の所まで見えてしまっている二人にとっては、それはなんの障壁にもならない。

まさしく絢辻さんの引き立て役として登場したかわいそうなキャラクターですが、彼女が学校生活における純一との接点に拘ったことで、絢辻さんと純一の高校以降の信頼関係が確かに強調されているという構造ですね。

それに似たことは、森島先輩の「卒業しても毎日通って生徒会長」発言とか、美也のなんか回数カウントが多いような気がする「来年も再来年も生徒会長立候補(紗江が)」宣言とか、そういうところにも表れていたり。

1話のアバンで示された「一生」というキーワードは、2話のラストに高校以降の人間関係を匂わせるところで結ばれています。で、その間の受験勉強、「生涯、絢辻さんとしかキスしません」宣言、等々と、「一生」というキーワードは確かに存在し続けました。たった2話ではあるけれど(2話であるからこそ)こういう一貫した表現はアマガミ1期ではあまり感じられなかった点で(うまく拾えなかっただけで、実はあったのかもしれないけど)、なかなか印象的でした。

コメント


コメントを管理人にだけ表示させる

トラックバック

このエントリにトラックバック
お知らせ
最新のエントリ
カテゴリ

アニ☆ブロ